カゲロウ物語 13

前回までのあらすじ
ナツメのパワハラよりアラサト脱退?
そして、他のスクリュードライバーのメンバー登場!

せん「紹介するよ。スクリュードライバーのヴォーカルのスンノスケとギターのヒトシ」

スンノスケ「どーもー」
ヒトシ「うっす!」
ナツメ、南利、よっしー「初めましてー」

ナツメ「勝手に話進めちゃってごめんなさい。強奪するつもりはないけど、せんちゃんの力が必要なの。もちろんタダとは言わない」
スンノスケ「どうゆうことだ?」
ナツメ「い、い、いくらでせんちゃん買える?」
ヒトシ「おいおいおーい!俺達が金で動くとでも?そういう交渉嫌だな~」
ナツメ「あ、ごめんなさい(>_<)私、何を焦ってるの!鬼退治に行くの!どうしてもせんちゃんの力が必要なの!」
スンノスケ「俺達だって必要だよ。せんちゃん抜けたら活動休止だよ」
よっしー「せんちゃんはどうしたいの?」
南利「そうだよ!てか掛け持ちどう?」
せん「うーん、迷うな~。スクリュードライバーは最高のバンドだし、ナツメのバンドもぶっちゃけ気になるんだよな~。ちなみに掛け持ちは嫌だよ。俺自身中途半端になりそう」
スンノスケ「今決めれないか?」
せん「うん、悩むね」
スンノスケ「わかった、じゃこうしよー。一週間後俺らと対バンだ。せんちゃんは両方に出演する。2つのバンドでやってみてどっちにするかせんちゃん自身に決めてもらう」
南利「なるほど。それならフェアだし、ダメだったとしても文句ないよ」
せん「了解」
ヒトシ「一週間せんちゃんを貸してやる。じゃまた来週、お疲れー」
南利「ありがとうございます!見た目怖い人達だけど話が分かる人達で良かった😊」

その頃、とあるバー🍸

アラサト「ちっくしょー!ナツメのバカヤロー!あの女、顔は可愛いけど、キツいこと言いまくりやがってー!マスター、スクリュードライバー🍸おかわり!」

マスター「ふ、かなり荒れてますね~」
アラサト「そうなんだよー!聞いてくれよマスター!俺、バンドクビになったんだよ!愛着あったのにさ、ちくしょー!はあー、でもよくよく考えたら、リーダーの判断は間違ってなかったかもしれない。確かに俺下手だし、才能ないし、足引っ張っているし、、、あー若い頃からもっと頑張ってギターやってれば良かったよ!この歳で始めたって伸びしろはないのは分かってたよ。分かってたけど、自分に期待してたのもあったし。はあー、人生戻れるのなら若い内から真面目に練習するなー」

マスター「お客さん、ジャイアントキリングって漫画知ってる?」
アラサト「え?ジャイキリ!?知ってるも何も、全巻持ってるよ!史上最高のサッカー漫画だよあれは!」
マスター「その漫画の登場人物にネルソン監督ってのがいてね」
アラサト「あー、はいはい、川崎フロンティアの監督ね。いつも人差し指立ててる人」
マスター「そう、その監督が作中に選手達の前でこんなセリフを言っている。
『君達は若い。これは年齢の話ではない。精神的な話よ。チャンスと思ったら迷ってはいかん。迷うのは老いた証拠よ。君達はチャレンジャー。若さとはつまり、常に挑戦する精神(スピリット)だわな』」

アラサト「!?」

マスター「ジャイアントキリングって意味は大物食い。つまり弱いチームが強いチームに勝つ事。お客さん、あなたの中にあるジャイアントキリングを起こしてみては?」

アラサト「俺の中のジャイアントキリング、、、弱い俺が、、、強いメンバーに勝つ?いや、認めてもらう!マスターありがとう!」

数日後、とあるスタジオにて。

ナツメ「さ、始めるよー!」
ナツメ、南利、よっしー、せんはスタジオで練習を始めようとしていた。

南利「やっぱ、アラサト来てないか、、、」
よっしー「うーん、今日スタジオ入ることはラインしたんだけどねー、既読スルーされたままだ」
南利「しょうがないか。あれだけリーダーに言われたんだからすぐには立ち直れないかー」

せん「皆、よろしくー!」

ナツメ「じゃーまずは得意の独壇場からやろーか、行くよ~、1234」

アラサト「ちょっと待ったー!」

皆「アラサト!」

アラサトはせんの方に歩み寄った。

アラサト「せんちゃん!俺と勝負しろ!」

続く

次回「アラサト🆚せんちゃん」
お楽しみに!