カゲロウ物語 12

前回までのあらすじ
アラサトは気を失った。

アラサトは外に出され、しばらくして目が覚めた。

アラサト「う、うーん、あれ?俺どうなったんだ?」
南利「あ、起きた!大丈夫?」
アラサト「そっか、俺、せんのベースに耐えられなくなったんだ、、、ごめん南利さん。ライヴ見たかっただろうに、僕に付き添ってくれて、、、」
南利「ううん、アラサトが死ななかっただけ良かったよ😊もうちょっと外出すの遅かったら死んでたかもね!😄)
もうライヴ終わった頃かな。リーダー達と合流しよー」

南利とアラサトはライヴハウスに再び入っていった。

ナツメ「大丈夫?」
アラサト「皆ごめん!迷惑かけちゃって、、、」
よっしー「あんま無理しないでくれよ。でも回復して良かったよ」

その時ライヴが終わったせんが現れた。

せん「あれ?ナツメ?ナツメじゃないかー!」
ナツメ「せんちゃん、久しぶりー!」
南利「ん?2人知り合い?」
ナツメ「うん、実は昔私達バンド組んでて」
せん「懐かしいな~。あの頃は最強のリズム隊って言われてたな~」
ナツメ「あ、そうだ。せんちゃんに紹介するね!私が新しく組んだバンドのメンバー」
南利「ヴォーカルのナンリです!」
よっしー「ギターのよっしーだよ」
アラサト「同じく、アラサトです」
せん「スクリュードライバーのベース、せんです。ライヴ見てくれたみたいで、ありがとう!」

ナツメ「せんちゃん、実はね、今日来たのは理由があって、、、」
せん「なんだい?」
ナツメ「私達のバンドに加入してください!あとベースだけなの!せんちゃんしかいないの!お願い🙏」
南利「私からもお願いします!今日ライヴ見て、あなたのベースなら私もさらに歌に磨きがかかる!」
よっしー「頼む!俺達はバンド結成して鬼退治するんだ!せんちゃんのベースならいけるよ!」
アラサト「・・・・」

せん「うーん、そんなに褒められてもな~、言うほど俺、そんな凄くないよ~😅1回見ただけで買い被りすぎ~」
南利「その謙虚なとこも良いと思う!」
せん「うーん、まだ君らの演奏聴いてないから判断難しいけど、ナツメと組んでるのなら良いメンバーだと思うんだ。ただ、懸念事項がある」
ナツメ「なに?」
せん「アラサト君だったかな?言いづらいんだけどね、君、バンド辞めた方が良い。今日俺のベースに耐えられず途中退場したよね?鬼退治に行くのなら、俺のベースぐらい耐えなきゃ!」

アラサト「あ、う、くっ、今は、、今はダメだけど、その内耐えてみせる!もっと練習して上手くなるしさ!」
ナツメ「それはいつ頃?」
アラサト「え?」
ナツメ「いつまでにせんちゃんのベースに耐えられるぐらい上手くなるの?」
アラサト「それは、、、まだ分からないけど、、、」
ナツメ「分からないじゃ困る。せんちゃん加入となったらメンバー揃った訳だから早急に鬼ヶ島行く!アラポンの成長を待ってる時間はない!」
アラサト「え、じゃー今日中に耐えら」
ナツメ「無理!」
皆「!?」
ナツメ「私、前々から言おうと思ってたんだけど、、、アラポン、正直あなたは私達の足を引っ張っている。最初に出会った頃に比べれば、よっしーとの特訓の成果もあって成長しているよ。ただね、上から目線で申し訳ないけど、私達はそのさらに上のレベルにある。こないだの闘いで私のテンポについてこれたのもよっしーがいたからだし、ナンリさんとセッションした時もアラポンはミスだらけ。その分私達がカバーしてた。それに気付いてないアラポンは正直私達とバンドするレベルではない」

アラサト「え、え?う、う、」
アラサトは何も言い返せない。
ナツメ「つまり!アラポン!あなたは戦力外!脱退して下さい!」

アラサト「ガーン( ̄□ ̄;)!!」

南利「ちょっとリーダー!いくら何でも言い過ぎじゃね!」
ナツメ「ナンリさんは黙ってて!」
南利「うっ」
南利はナツメの物凄い形相にたじろいだ。
アラサト「う、う、う、」
アラサトは涙を流し始めた。
アラサト「うわーん😭」
アラサトは泣きながら走り去って言った。

よっしー「おい!アラポン!リーダー、本当に良いのかよ!  ん?リーダー?」

ナツメは涙を流し始めた。

ナツメ「わ、わ、私だって辛いんだよー アラポンにこんな事言いたくないんだよー!私だってアラポンの事、大切な仲間だと思ってるよ。でもあのレベルのまま鬼退治になんて行ったら、確実にアラポン鬼に殺される。アラポンには死んで欲しくない。アラポンの為にもこうするしかなかった、、、」
南利「リーダー、、、😢」
よっしー「😔」
せん「😮」


リーダー「せんちゃんごめん。内輪のもめ事見せちゃって」
せん「あ、いや」
よっしー「じゃーもう1人ギター新たに見つける?」
ナツメ「うーん、もうこの際4人でも良いかも!とりあえず一旦アラポンの事を忘れて前に進もう~。まずは音合わせしよー。いつスタジオ入る?」

?「おいおーい、勝手に話進めるなよ!」
?「そうだぞー、うちのせんちゃん引き抜くのならそれなりの覚悟出来てんだろーなー!」

スクリュードライバーの他のメンバーが現れた!

続く

次回「アラサトの決意!」

お楽しみに!