カゲロウ物語-スピンオフ ナツメ伝説- 4話

親友を殺されたナツメは、仇をとるべく何度かバンドを組んだりしたが、いまいちパッとしなかった。

 

バンドメンバーA「来週のライブ楽しみだね!」

バンドメンバーB「そうだね!私たちかなり良いバンドだよね!」

バンドメンバーC「うんうん!ナツメはどう?」

ナツメ「え?あー、うん、かっこいいと思うよ(気を遣いながらの口調)」

バンドメンバーA「じゃー来週ははじけようね!お疲れ~」

 

ナツメ「ふー、、、、このバンド、、、来週のライヴ終わったら抜けようかな、、、、正直私にとってはレベルが低い。。。。」

 

~翌週~

 

バンドメンバーA「さ、今日は本番よ!みんなリラックスして楽しんで行こう~」

バンドメンバーB「私たちは3バンド目だね。じゃーまずは1バンド目のお手並みでも拝見するかな」

バンドメンバーC「ちょっとBさーん、上から目線すぎるよ~、あはははh」

 

ナツメ「・・・・・なんかこのメンバーとは人間的にも合わない気がするな~」

 

そして1バンド目のライブが始まった。

 

ナツメ「!!!!!何このバンド!やばかっこいい!!てかベース凄い!何このベース!今まで見たことのないベーシストだ!!」

 

ベースのソロが入る

 

ベンベンベンベンベン

 

ナツメ「え!!!凄すぎなんだけど!こんなベーシストとセッションしてみたいわ!!!」

 

ライブハウスの店長「ススス ストップ!!演奏中止してくれ!」

 

ナツメ「え?」

 

店長「やっぱ君たちを出演させるべきではなかったよ!見ろ周りを!」

 

ナツメ「え??」

 

なんと周りの客や対バンの人たちが失神していた。もちろんナツメのバンドメンバーも。

 

せん「あーーー、ちょっと本気で弾いちゃったよ。わりーわりー」

 

店長「せんさん!あなたのベースは魔のベースだ!危険だ!もう今日のライブは中止だ!早く失神した人間を病院に!死んでしまう!!」

 

しばらくして、

 

ナツメ「あのー、、、、ちょっといいですか?」

せん「ん?何か?君は今日対バン予定だった人だよね?ごめんよ、みんなを失神させてしまって。ん?でも君は大丈夫だったの?」

ナツメ「はい、大丈夫どころか、カッコよすぎて聴き入ってしまいました!」

せん「(マジか、、、、この女何者だ。。。)」

ナツメ「私はナツメと言います。ドラムやってます」

せん「俺はせん。せんちゃんと呼んでくれ」

ナツメ「あの、せんちゃん、、、頼みがあって」

せん「なんだ?」

ナツメ「私とバンド組んでください!そして一緒に鬼退治しましょう!」

せん「????  うーん、いきなりそんなこと言われても。。。まずはナツメの実力を見たい。俺の奏でるビートについて来いよ」

 

ベンベンベン

 

ナツメ「いいわ。見せてあげる」

 

ドカドカドカ

 

せん「!? ほーこれは良いドラミングだ。ならこのテンポならどうかな」

 

ベンベンベンベンベンベンベンベンベンベン!!

 

ドカドカドカドカドカドカドカ ! バシャーン(シンバル叩く音)

 

せん「!!!??? ナツメ、、、君はどこまで早く叩けるんだ?」

ナツメ「一応自己記録は1000かな?せんちゃんだけに1000。なんちゃって(笑)」

せん「。。。。よし、君の実力は分かった。しかし俺たちリズム隊が良くてもダメだ。それ相応のヴォーカル、ギターを見つけないと」

ナツメ「うん!そうだね!ありがとうせんちゃん!!」

 

~現在~

ヒサシ「それでせんちゃんとバンド組んで、ナツメばーちゃんのバンド魂が再熱したんだね!そんで、他のパート集めてカゲロウが誕生したんだ?」

ナツメ「いや、その時はまだカゲロウメンバーとは出会わなかった。ヴォーカル、ギターと何人も入れ替わったが、私やせんちゃん、ましては鬼退治出来るレベルのメンバーと出会うことがなかった。メンバーが入れ替わりながらも数年せんちゃんと一緒にやってきたが結局メンバーが固まることがなく、活動も次第に少なくなっていった。

そして自然消滅みたいな感じでせんちゃんとも疎遠になり、私もバンド熱が冷えてしまって、ある田舎の村にひっそりと過ごすようになった。あの男たちが現れるまでは。。。。」

ヒサシ「あの男たち?」

ナツメ「後にカゲロウメンバーになる、アラサトとよっしーじゃよ」

 

 

アラサト「へへへへ、ここがスーパードラマーナツメがいる家か。待ってろよ、あんたを俺のものにしてやるぜ!」

 

続く