カゲロウ物語-スピンオフ ナツメ物語- 2話

みどり「ナツメ!バンドやろーぜ!」

 

ナツメ「は?何言っちゃってるの?私はバンドなんて興味ないし、楽器出来ないし」

みどり「は?何言っちゃってるの?あんたがロックバンド好きでBUCK-TICKのファンクラブ入ってるの知ってるんだから!それに楽器なんてこれから初めればいいじゃん!」

ナツメ「まあ聴くのは好きだけど、やるのは」

みどり「で、私が思うにナツメはドラムがいいと思う!あんた、ドラム始めなさい!!」

ナツメ「あ?何言っちゃってるの?ドラムって、、、、私は今井寿さんが好きなんだよ!やるんならギターよ!」

みどり「ふふふふ、人っていうのはね、自分の好みと自分に合うのは別なんだよ。私は知ってるんだよ、あんたは日常生活で常日頃からリズムをとってるのをね」

ナツメ「??もうあんたどうしちゃったのよ?言ってることが分からないわ」

みどり「ふふふ、証明してあげるわ」

 

そう言うとみどりはそこに転がってる石を地面に叩きつけた。

 

コロコロコロ

 

地面を転がる石

 

その瞬間、ナツメは足で石の転がるリズムを刻んでいた。

 

みどり「ほら!それ!それよ!!あんたはリズム無くては生きていけないの!」

ナツメ「はー?ちょっと足動かしただけじゃん。それでどうゆう理屈でリズムとってるっていうの?バカみたい」

みどり「ふふふふふふ、あなたはまだ気づいていないだけ。すぐにリズムとビートを欲しがるわ」

ナツメ「もーーー意っっっ味分かんない!私帰る!」

 

ナツメは気分を害し、帰って行ってしまった。

 

 

町をぶらつくナツメ

ナツメ「ふん、リズムが何だってんの?別にドラムじゃなくてもリズム刻むでしょ。みどり馬鹿じゃないの。なんであんな変人と私はこれまで仲良くしてたんだろ?今後の付き合い考えないとな~」

 

その時楽器屋が目に入った。

 

ナツメ「・・・・・みどり勘違いしないでよ。今井さんのモデルギターあるか見るだけだからね」

 

ナツメは楽器屋に入店した。

 

ナツメ「うわーいろんなギターがある!でもどれも高いな~。

あれ?あそこは、、、、ドラムコーナーか。。。ふーんこれがスティックか」

 

ナツメはスティックを手に持ってみた。

 

ナツメ「!!!!!!!!何?スティックを手にしただけで、なんかビビって来た。。。。なんか興奮してきた。。。。え?よく分かんなけど、何か叩きたくなってきた。。。。」

 

その時外から悲鳴が聞こえた!

 

女性「キャーーーーー!!!ヨシヒコが、、、、誰か助けてーーー!!」

通行人「ああーーーー子供が危ない!こりゃもう助からないんじゃないか!?」

 

ナツメは気になって外に出てみた。

 

なんと巨大岩が子供(ヨシヒコ)の頭上に落ちてきている。

 

ヨシヒコ「おかーちゃーーん!!まだ死にたくないよーーーー!!!!!」
母「ああーーーー誰かーーー!」

 

ナツメ「やばい!どーしよ!」

ナツメは咄嗟に楽器屋のスティックを握りしめた。そして、、、

 

ナツメ「アニィの呼吸    壱の型  Ash-ra!」

 

ナツメは落っこちてくる岩に向かって、ジャンプした。

 

そして岩に対して、BUCK-TICKの曲「Ash‐ra」のイントロのようなドラムミングを敢行!

 

ピシピシ ドカーン

 

岩は子供に当たる前に砕け散った。

 

そこに居合わせた人たち「やったーーーー!!」

 

ナツメ「え?え?何これ?私がやったの?」

みどり「そうだよ」

ナツメ「みどり!なんであんたがここに?」

みどり「たまたま通りかかっただけよ。でもすごいわナツメ!これであなたはドラマーね!一緒にバンド頑張りましょ!」

ナツメ「みどり、、、、分かったわ!私スティック握った瞬間すごく興奮したもん!これから和気あいあいとやっていこーー!」

みどり「(笑) そうね、まずはセミプロ目指しましょ!」

ナツメ「退屈だった日々から抜け出せそうだーーー!」

 

みどり「・・・・・(ナツメ、ごめんね。あなたは趣味の1部としてやろうとしてるかもしれないけど、、、、、巻き込む形になるかもしれないけど、、、、、あなたと共に鬼退治するよ!あなたなら鬼丸を倒せるかも!)」

 

 

続く