カゲロウ物語 14

前回までのあらすじ
スンノスケとヒトシは意外に良い奴らだった

アラサト「せんちゃん!俺と勝負しろ!」
せん「勝負?」
アラサト「ああ、俺とセッションしてくれ!2人だけで!」
ナツメ「あ、アラポン、、、」
アラサト「俺はせんちゃんのベースに合わせギターを刻む!刻んで刻みまくる!もし、この前みたいに耐えれなくなったらせんちゃんの勝ち。耐えたら俺の勝ち、オッケー?」
せん「うん、良いよ。じゃー5分ぐらい弾くからついて来いよ」
よっしー「アラポン、無理するな!悔しい気持ち分かるが、」
アラサト「よっしー、大丈夫だ。もし、これでダメなら俺も納得するよ。ケジメつけたいんだ!」

せん「いくよー」
ベンベンベンベンベンベンベンベン
せんのベースが鳴り出した。

ズンズンズンズンズンズンズンズン

アラサトはパワーコードとミュートを駆使しながら食らいつく。

せん「ちょっとテンポ上げるよー」
ベンベンベンベンベンベン
アラサト「くっ」
ズンズンジャジャズンズンジャジャ

南利「!?アラサト頑張ってね?なんとかついていってる!」
ナツメ「アラポン、、、」

せん「ソロ入りまーす」

よっしー「!!せんちゃんのソロは前回アラポンが失神したとこだ」

ベッベベンベーベベン!

アラサト「う、なんつー音圧だ!くっそ、ヤバイ、頭痛と目眩が、、、くっそー、これまでか、、、」

よっしー「アラポン!体でリズムを感じるんだ!」


アラサト「!?」
チャンチャカチャンチャンチャカチャンチャンチャカ

せん「!!」
ナツメ、よっしー、南利「Σ( ̄□ ̄)!」

よっしー「せんちゃんのソロに対して、アラポンの弾いたフレーズは、、、上手くシンクロしてた、、、」

せん「、、、、、アラサト、お前」
アラサト「ハアハアハアハア」
南利「あ、もう5分経った!」
アラサト「ハアハア、俺、立ってる、、、意識ある、、」
せん「はっはっはっーこりゃまいったなー、俺の負けだね」
よっしー「アラポン、よく短期間でここまで!」

ナツメ「アラポン」
ナツメはアラサトに歩み寄りハグをした。
アラサト「え?😳」
ナツメ「お帰り、アラポン」
南利「お帰り!待ってたぞ!アラポン!」
よっしー「アラポン」
よっしーはアラサトに手を差し伸べた。
アラサト「よっしー」
よっしー「正直俺はアラポンの技術なんてどーでも良い。俺がバンド組むに当たって最初にメンバーになったのがアラポンだし、俺はアラポン信じてたぜ!」

アラサト「皆ー😭 ありがとうー(;´д⊂)」

せん「アラサト、、、こいつは正直終わったと思ってたけど、不器用なりに成長している。相当バンドメンバー好きでないと短期間でここまで成長出来ない。まさか、アラサトはこのバンド辞めたら生きる意味を無くすのでは?」

ナツメ「ところでせんちゃん、ありがとうね」
せん「ん?何が?」
ナツメ「せんちゃん優しいね。この勝負手抜いたでしょ?😁」
せん「、、、ふっ、さーねー俺は普段通りだったけどね~」

アラサト「みんな!あの、その、えと」
皆「なんだよ!人見知りすんなよ!w」
アラサト「僕が、再度このバンドに加入しても良いかな?」

皆「いいともー!」

アラサト復帰

次回、「バンド名決定」

お楽しみに!