カゲロウ物語9話
前回までのあらすじ
南利に2度も振られ、ショックするよっしー達
アラサト「なんでやねん!」
南利「あ、もうこんな時間!帰らなきゃ!今日は楽しかったです😄ありがとう~、それじゃ!」
南利は帰って行った。
3人は谷塚村の居酒屋で反省会を行った。
ナツメ「どーして!?あんなに楽しくやれたのに!」
アラサト「うーん、不思議だなー。もしかしたら過去にバンドやってて苦い思い出でもあるのかもねー」
よっしー「南利さんに関する情報がもっとあれば他の対策も考えれるけど、うーん」
ナツメ「私もそう思って、、実はさっきね、こっそり南利さんのカバンに盗聴器しかけたの」
よっしー&アラサト「!!!!」
よっしー「リーダー、そこまでするか?犯罪じゃね?」
よっしーとアラサトは自分達のカバンを確認した。
ナツメ「ちょ!大丈夫よ!あんた達男子には興味ないから!」
アラサト「興味ないって、、、それはそれでちょっと寂しい😥」
ナツメ「私だって迷ったよ!でもね、、、私、南利さんを気に入ったの!もちろんヴォーカルとして気に入ったのもあるんだけど、性格も気に入ったの!私、ナンリさんと絶対気が合う!バンドって音楽を前提に結成されるけど、それだけだと長く続かない。やっぱ人柄って大事だよ。まだ今日会ったばかりだけどナンリさん、絶対性格良いよ!」
よっしー、アラサト「うんうん(content)」
ナツメ「私みたいに」
よっしー、アラサト「うん、ん?え?(gasp!)」
その頃、南利は帰宅した。
南利「ただいまー!」
ニャーニャーニャー
南利「おー、つーくんにのんたん!お腹すいた?今ごはん用意ちますからにゃ~❤」
南利は二匹の子猫を飼っている。
南利「そうそう、つーくん、のんたん、聞いてよ~。今日ののど自慢大会、表彰されなかったよ~、残念。でもね、その後素敵な出会いがあったの!私の歌を聴いてくれてた3人のバンドマンがいて、私をバンドに誘ってくれたの!しかもスタジオでセッションもしたんだよ!ちょー気持ち良かったー♪しかもね、その人達、すげー良い奴らなの!音楽的にも性格的にもマッチングした感じ(hahaha)」
居酒屋で盗聴中のよっしー達
アラサト「おいおい、めっちゃ俺らの事褒めてんじゃん!」
よっしー「うん、では何故断ったんだろー。というか南利さんも猫との戯れの声を他人に聞かれてるとは夢にも思わないだろうな~」
ナツメ「ちょっと静かにして!続きがある!」
南利「でもね、もし私が彼等とバンド組んで鬼退治に行ったら、、、つーくんとのんたんの面倒は誰が見るの?鬼退治行ったらしばらく帰れないじゃん。仮にシッターとかにお願いしても、私がつーくん、のんたんに会えない!私は毎日会いたいんだよ!日々の疲れを癒やしてくれてるんだよ!だから、私は彼等とバンドは組めない」
アラサト「そんな事情があったのか、、、」
ナツメ「分かる、、ナンリさんの気持ちは凄く分かるよ。私も猫飼ってるしね。でもね、、、ナンリさんは大きな勘違いをしている!」
その日の夜、南利は夢を見た。
つーくん「おーい、ナンリ!そんなんで良いのか!」
のんたん「そうよ!ナンリらしくないよ!」
南利「え?つーくん、のんたん?え?しゃべってる?」
つーくん「もっと自分に正直に生きてよ!」
のんたん「そうだよ!私達を断る免罪符にしないで!ナンリはもっと強い人よ!だから私達はあなたに飼われる事を選んだ!」
南利「つーくん、のんたん」
南利は涙が止まらない
その頃、居酒屋では、飲み過ぎて終電を逃した3人。
アラサト「うぃ~、あ、リーダー飲み過ぎて寝ちゃったよー、よっしーもっと飲めや~」
よっしー「うぃー、ヒック、今日は朝までコースか~、ヒック」
アラサト「ところでよっしー、気になってた事があるんだ」
よっしー「なんだい?」
アラサト「なんでよっしーは桃から生まれたの?」
よっしー「、、、、作者がその理由考えてないのに俺が分かるわけないだろ」
アラサト「(oops)」
再び南利の夢の中
つーくん「大丈夫。僕らの事は僕らで出来るからさ!」
のんたん「うん、エサと砂だけ多めに置いといて。あとは自分達で出来るよ!私達は南利さんの家族だもん!」
南利「😭号泣」
翌朝
ナツメ「うーん、朝か~、結局お店で寝ちゃったよ。あれ?よっしーとアラポン、だらしない格好で寝てるな~、ホラー!朝だよー!」
南利「ごめんくださーい」
ナツメ「!?ナンリさん!」
南利「いろいろ悩んだんだけど、私、バンドやるよ!鬼も退治するよ!」
ナツメ「な、な、な、ナンリさーん!」
ナツメは南利に抱きついた。
アラサト「ん?あれ?南利さん!?」
よっしー「どうして?それにその旅行にでも行くような荷物は?」
ナツメ「あ、本当だー。スーツケースまである」
南利「だってこれからベース探して鬼退治でしょ?長旅になるじゃん」
ナツメ、よっしー、アラサト「、、、はははは笑!」
ナツメ「ナンリさーん、どこまで行くつもり?」
南利「どこまでって?鬼ヶ島だからどこか港から船乗って、、、」
ナツメ「ナンリさん、鬼ヶ島は、つまり鬼の拠点は江東区の大島にあるんだよ。都内だよ。谷塚から一時間以内で行けるよー」
南利「へ?」
ナツメ「私達を見てよ。楽器と普通のカバンしか持ってきてないでしょ。バンド活動の時はこうして会うけど、それ以外は各々家で過ごしたりしてるよー」
南利「なーんだー!!超勘違ーい!今日家出るとき泣きながら猫たちを抱きしめてたのにー!じゃー毎日会えんじゃーん!」
ナツメ「はは、やっぱナンリさん面白い!」
南利、ナツメ、よっしー、アラサト「はははははは!笑」
よっしー「リーダーも言ってたけど、バンドって音楽性もそうだけど、人間性も大事なんだなー☺」
アラサト「よっしゃ!南利さんの加入で盛り上がってきたぜー!おい、店長!景気づけに中生持ってきて!」
店長「もう閉店時間だ!何時までいるんだ、お前らは😭」
「はははははは笑」
残り、ベーシストのみ!
続く
次回「ベースが見つからない!」
お楽しみに!