カゲロウ物語 6

前回までのあらすじ
レベルアップしたよっしーとアラサトがナツメに挑む!

ナツメ「まずはテンポ500で行くよ!」
ドカドカドンドンドカドカドンドン

ジャッジャッジャッジャッジャカジャカジャン

ナツメ「!?え?合わせてきた!?」

なんとよっしーとアラサトはこの間までついて行けなかったナツメの標準テンポに対してギターを刻む

ナツメ「それなら、このテンポはどう?」

ドカドカドカドドカドカドカドカドカドカドカドドカドカドカドカドカ

なんと、ナツメは自己記録のテンポ1000で叩き出した!

よっしー「気合い入れろ!アラポン!」
アラサト「うす!」

ジャッジャッジャッジャッジャカジャカジャン!

なんと、1000の早さにも食らいつくよっしー&アラサト

ナツメ「!!??何故?この前までは手も足も出なかったあいつらが?それなら、、、」

ナツメは一旦演奏を止め、ブレイクした。

ナツメ「よし、これでリズム狂うはず!」

よっしー&アラサト「ジャッ!」

なんと2人も良いタイミングでブレイクする。

ナツメ「!!??」

ナツメは予想外の展開にうろたえている。

アラサト「ナツメさん。俺達はこの一週間、猛特訓をした。しかし特訓したとはいえ、一人ではあなたに挑めるほどの実力には到達出来なかった。しかし2人でならあなたが叩き出すビートに合わせられると思った。あなたが1000の早さで叩いたのなら、こっちは一人当たり500で対応すればOK。でもただ単に早く弾ければ良いわけじゃない。よっしーと上手くタイミング取らなくては被ってしまい不協和音にもなる。そこは今回の特訓で連携力を高めた。それから、、、今回の闘いの前にナツメさん、あなたのことを調べた。スポーツチームが対戦相手を研究するように。あなたのプレーの癖、スティックの角度、目線、状況に応じた表情、嗜好、笑いの坪等々。そこで分かったのが、あなたは自己最高のテンポ1000でのプレーは長く続かないこと。終わるときには殆どが1度ブレイクを入れる癖がある。だから俺達はそのタイミングを見計らっていたのさ!」

ナツメ「な、な、なんなのよ、こいつら。ガチじゃない。何?私負けたの?え、でも何この気持ち?私のテンポにこいつらが合わせて来られてて、なんか叩いてて気持ちよかったわ。これがバンドの力?」

よっしー「ん?ナツメ落とすの後一押しってとこじゃないか?よし、これでトドメだ!」

よっしーはサッポロ1番絞りを取り出した。

アラサト「待て!よっしー!何をする気だ?」

よっしー「スーパードライが駄目だったから次は1番絞りだ!」

アラサト「待って!ナツメはそもそもビール自体そんな好きじゃない!」

アラサトは生グレープフルーツサワーを取り出した。

アラサト「ナツメさん、つまらない物ですが、こちらをどうぞ」

ナツメは生グレープフルーツサワーを受け取った。

プシュー、ゴクゴク
ナツメ「プハー、、、ふ~、、、バンド組んで鬼退治ね~、、、あんた達はまだまだだけど、本気みたいね。それに短期間でここまで成長を遂げていた、、、しょうがないな、あんた達とバンド組んであげるわ」

よっしー&アラサト「🙌」

ナツメ「ただし、まだ鬼退治出来るレベルじゃない。私も含め、もっとレベルアップが必須。それにまだバンドとしての体制も不十分。ヴォーカルとベースを探すよ!」

よっしー&アラサト「おー!」

ナツメ「それから、バンドのリーダーは私よ!あなた達は個々のレベルもそうだけど、人を纏めるのに向いてない。人見知りするしね。でも人に纏められるのには向いてそう、OK?」

よっしー「くっ、言いたい放題だな」
アラサト「よっしー、ここは我慢だ。せっかくスーパードラマーナツメがメンバーになったんだ」

よっしー「うん、分かったよ。よろしく、リーダー」

ナツメがメンバーに加わり、リーダーとなった。

続く

次回「谷塚村の歌姫 南利」

お楽しみに!